音声コミュニケーション研究会資料
Online ISSN : 2758-2744
2021年9月音声コミュニケーション研究会資料
プロの歌手と音楽大学の学生における歌い手のフォルマントの検討
高橋 純
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研究報告書・技術報告書 認証あり

2021 年 1 巻 1 号 論文ID: SC-2021-14

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抄録

クラシック音楽において,優れた歌手の歌声に共通する音響的特徴として歌い手のフォルマントが存在する.本研究では,音高の変化と母音の変化を含む歌唱課題を作成し,プロの歌手と音楽大学で声楽を学ぶ学生の歌声に含まれる歌い手のフォルマントについて比較検討した.その結果,プロの歌手の方が歌声に含まれる歌い手のフォルマントの占有率が高く,その変化が少ないということが明らかになった.また,歌い手のフォルマントはi 母音が高くu 母音が低い傾向にあり, i からu に移行する際に,歌唱技術の差が現れやすいということが示唆された.

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© 2021 本論文著者

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