AUDIOLOGY JAPAN
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原著
補聴器適合検査の指針 (2010) を用いた補聴器適合評価
澤田 光毅野口 佳裕高橋 正時山本 桂吉本 亮一喜多村 健
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2015 年 58 巻 3 号 p. 189-197

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抄録

要旨 : 当科補聴器外来を受診した21例23耳を対象に, 「補聴器適合検査の指針 (2010) 」に準じ, 必須検査である (1) 語音明瞭度曲線と語音明瞭度の測定, (2) 環境騒音の許容を指標とした適合評価, 参考検査の (3) 質問紙による適合評価を施行した。適合判定率は, 語音明瞭度曲線が95.7% (22/23耳), 語音明瞭度が82.6% (19/23耳), 環境騒音が87.0% (20/23耳), 質問紙が66.7% (14/21例) であった。質問紙の評価で適合不十分であった7例では, 悪条件下の語音での改善が低い傾向が見られた。必須検査の全体評価では69.6% (16/23耳) が適合と判定されたが, 質問紙による参考検査項目を含めると47.8% (11/23耳) に低下した。今回の検討では, 各検査項目の判定結果が必ずしも一致せず, 今後適合検査を実施する上で, 参考項目の中でどの項目を選択するかが今後の課題と考えられた。

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© 2015 日本聴覚医学会
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