AUDIOLOGY JAPAN
Online ISSN : 1883-7301
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原著
新生児聴覚スクリーニング開始後, 13年間に当科を受診した難聴児の調査
鈴木 雪恵今泉 光雅馬場 陽子鈴木 輝久山田 奈保子原田 綾黒田 令子大槻 好史菊地 大介小川 洋
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2020 年 63 巻 1 号 p. 55-61

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抄録

要旨: 福島県総合療育センターにおいて2004年4月からの13年間に新生児聴覚スクリーニング (以下, NHS) 後, 精密聴力検査を受けた220名と NHS パス後難聴と診断された45名について聴力検査結果と補装具の使用状況及び原因因子について調査した。当センターで療育中の難聴児233名中45名19.3%が NHS パス症例であり, 進行性・後天性難聴児の早期発見も重要であることがわかった。一側要再検後及び NHS パス後, 両側難聴診断症例では両側軽・中等度難聴が多かった。原因因子は, 両側難聴診断症例では遺伝的素因, 一側難聴診断症例では外耳道狭窄症が最多であった。

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© 2020 日本聴覚医学会
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