AUDIOLOGY JAPAN
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総説
骨導の時代から軟骨伝導の時代へ
―軟骨伝導の基礎・応用と軟骨伝導補聴器―
細井 裕司西村 忠己下倉 良太
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2020 年 63 巻 4 号 p. 217-225

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抄録

要旨: 2004年に細井は「耳軟骨に音声情報を含む振動を与えると, 気導や骨導と同程度に音声情報が明瞭に内耳に伝えられること」を発見し, この第3の音伝達経路を「軟骨伝導 (Cartilage conduction) 」と命名した。また, この現象から導き出される応用製品 (電話機, 補聴器など) について記載した。2017年には世界初の軟骨伝導補聴器が発売され, 骨導補聴器に対する優越性から骨導補聴器に代わって国内外に普及が始まっている。

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© 2020 日本聴覚医学会
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