AUDIOLOGY JAPAN
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総説
ウィズコロナ時代に向けた遠隔マッピング
高野 賢一海﨑 文
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2021 年 64 巻 2 号 p. 149-154

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抄録

要旨: 新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大する状況下で, 移動や受診に伴う患者の感染リスクおよび対面診療による医療者の感染リスクを軽減する観点からも, 遠隔医療の導入が急速に進みつつある。人工内耳装用者にとって, マッピングや言語訓練のために遠方から受診することが, 患者やその家族に負担となっていたことから, われわれは遠隔地の人工内耳装用者を対象とした遠隔マッピングを行ってきた。遠隔地の装用者には地元の病院や医院を受診し, ビデオチャット用とマッピング用のそれぞれの端末を, 大学病院サイトと遠隔サイトでインターネットを介して結び, 対面式と遜色ない遠隔マッピングを実施できている。これまでのマッピングソフトウェアでは, マップ書き込み数などいくつかの制限があったが, 新たにリリースされた Custom Sound Pro においては問題点が改善されており, さらなる対象拡大と満足度の向上が期待されている。

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© 2021 日本聴覚医学会
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