2022 年 65 巻 4 号 p. 230-238
要旨: 聴覚情報処理課題について評価できるタブレット上で動作するアプリケーションを作成し, 成人16名と小学3年生以上の児童33名を対象として実施した。 この内, 成人群15名と児童群29名の結果を用いて, 正答率, 標準偏差, 基準値限界を示した。 この結果, 両耳分離聴課題, 雑音下聴取課題が困難である児童1名を検出することができた。 一方, 成人群のデパートノイズ下で-15dBSN 比条件での単音節課題は困難度が高く, GAP 数え課題と持続音の長短判別課題については, 回答方法や検査手法を修正または削除を検討すべきと考えた。