自衛隊中央病院耳鼻咽喉科
東京医科歯科大学医学部耳鼻咽喉科学教室
1994 年 37 巻 3 号 p. 196-202
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骨導蝸電図を用いて, 同側および対側刺激によるAP (聴神経複合活動電位) の動態を観察し, その差異を検討した。 その結果, 正常耳では対側刺激によるAPと同側刺激のAPとの比較で, 潜時・振幅が対側刺激で延長および低下する形で定量的な差を示すことが認められた。 この結果は, 主として, 対側刺激の伝達時間の遅れと刺激量の減衰によると考えた。 潜時は量的に安定した値を示したため, 今後, 伝音障害耳における検討に用いられると考えられた。
AUDIOLOGY
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