抄録
気導受話器装着の耳鳴検査への影響を一側性耳鳴患者25例において検討した。 検査はオージオメータを用いて対側耳より検査音の提示を行い, 患側耳に気導受話器を装着した場合としない場合のピッチマッチ検査ならびにラウドネスバランス検査の結果を比較した。 その結果, 装着した気導受話器を外すことによる耳鳴ピッチの変化は, 上昇が4耳, 下降が5耳, 不変が16耳であった。 耳鳴ラウドネスは増加が3耳, 減少が12耳, 不変が10耳であった。 これらの変化は気導受話器装着により外耳導閉塞効果が生じ, 耳鳴音が修飾されるためと考えられた。