2000 年 43 巻 6 号 p. 654-662
高齢難聴者が補聴器装用を簡便におこなえる「改良型イヤモールド」を開発した。 特徴は, (1) 回さなくても押すだけで挿入できる仕組み, (2) 体温で膨張する素材の採用, (3) イヤモールドの先端を外耳道の第2カーブまで伸ばす, の3点である。 この結果, (1) 容易に挿入できる, (2) ハウリングを生じない, (3) こもり現象が抑制される, ことを確認した。
「改良型イヤモールド」の開発により, 今後, 高齢難聴者の補聴器装用は大幅に改善されると期待される。