AUDIOLOGY JAPAN
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DPOAEを用いた新生児聴覚スクリーニングの検討
高橋 真理子関谷 芳正松田 太志村上 信五
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2002 年 45 巻 1 号 p. 82-88

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抄録

2000年2月-9月の間にかけて, DPOAEを用いて1,075人の健常新生児に対して聴覚スクリーニングを実施した。 その結果REFER率は1回目の測定で全施設併せて43人 (4%) であった。 さらに2回法となると0.8%であり, AABRと比較しても優劣は見られなかった。 また, 測定は短時間で行えて, 片耳測定に要した時間は約半数が1分以内で, 80%が3分以内で可能であった。 DPOAEスクリーナーは非常に短時間で簡便に行えて, 小規模な産科診療所が多い日本においては経済的, 人員的に負担が少なく有用な手段と思われた。 また, 米国に比べて入院期間が長いため, 2回法による測定も可能である。 新しい器械であるため, PASS/REFERの判定基準につきさらに検討が必要であると思われた。

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© 日本聴覚医学会
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