抄録
名古屋大学では本学構成員およびゲストユーザ向けの全学的な無線LANサービスとして名古屋大学無線ネットワーク(NUWNET)を提供している。2020年以降、コロナ禍をきっかけにビデオ会議システムによる遠隔講義やオンライン会議が本格的に実施されるようになり、NUWNETのWi-Fi環境としての重要性が急速に高まった。無線アクセスポイントの更新・増設によるWi-Fi環境の改善を進めてきたが、「NUWNETが途切れる、遅い」等の問い合わせが多く、ユーザ側からの通信状態を把握するため、利用実態に即したWi-Fi環境の調査が必要となった。本稿では、Raspberry Piを用いた学内向けWi-Fi環境観測システムの構築、観測データの可視化、Wi-Fi環境の調査事例について報告する。