抄録
2023年9月現在まで、名古屋大学情報基盤センターはスーパーコンピュータ「不老」を計算資源として利用者へ提供することにより、社会貢献や成果創出を支援して来た。計算需要支援による研究力強化や、人材育成、社会連携のために、情報基盤センターはスーパーコンピュータ「不老」利用者の研究成果情報を収集・分析する必要がある。本業務のプロセスに着目すると、利用者がアンケートに回答する点、センターがアンケート結果を取りまとめて分析する点において、改善の余地が大きかった。我々は2022年度より、本業務プロセスについてアンケートツールを含め改善することを試みた。本稿では、2022年度に実施した具体的な取り組みならびにその結果を事例紹介する。また、結果分析やフィードバックにより得られた知見に基づく、2023年度の取り組みについても述べる。