本研究は、近年の大学のマーケティングが大きく変貌している。理由はデジタルマーケティングの導入及び大学間競争の激化があげられる。大学間競争は、少子化だけでなく、私学助成金や認証評価機関等の外部機関の影響力の上昇や大学ランキングの活用が理由に挙げられる。前半は、大学特有のブランドエクイティ等のマーケティングの観点からまとめる。後半は、近年のデータドリブン・マーケティングで用いられる分析手法を分析目的と合わせて説明する。共分散構造分析やテキストマイニング、多変量解析や因子分析、コンジョイント分析等の分析手法が顧客分類や市場分析、商品分析、価格分析といった実際のビジネスにどのように応用されているか、図や例を用いて説明する。