近年, 再生可能エネルギーの利用が促進されている. しかし, 発電効率や環境への悪影響が懸念される事例も散見される. 本報告では, 河川流のエネルギーを周辺環境への影響を僅少にしつつ, かつ, 高効率に回収するための仕組みを提案する. この過程で生体関節の潤滑システムに学び, 低摩擦・低環境負荷を飛躍的に高めた防水システム (Bio-Star) の開発に成功した. この防水システムは従来のオイルシール部品のシールリップに相当する部分の材料に親水性多孔質材料 (PVF) を導入し, 非ニュートン性水溶液 (PEG) にて潤滑する構造となっている. 実験水槽および河川流での試験結果は, この防水システムが有効に機能することを示していた.