主催: NPO法人バイオフィリアリハビリテーション学会, 共催, NPO法人高齢市民が活躍するための社会技術研究会, 後援, 厚生労働省, 神奈川県, 藤沢市, 藤沢市教育委員会, 藤沢市社会福祉協議会, 慶應義塾大学環境情報学部, 公益財団法人テクノエイド協会, 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会, 公益社団法人全国老人保健施設協会, 社団法人日本理学療法士協会, 社団法人日本作業療法士協会, 日本リハビリテーション工学協会, 日本生活支援工学会, 日本経済新聞社
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2008年の日本人の平均寿命は女性が86.05才、男性が79.29才で、日本は世界一の長寿国、人生80才時代に突入している。20世紀には平均寿命が50才から80才へと30才も飛躍的に延伸し、現在も延び続けている。双生児の疫学研究から、寿命が遺伝素因ばかりでなく、環境要因にも大きく左右されることが判明した。環境要因の中でも、生活習慣病の予防に重要な要因として栄養と運動と生きがいが寿命に影響を及ぼす3大要因であることが百寿研究から分かってきた。今回の講演では、100歳で元気に活躍していた、プロスキーの三浦敬三さん、102歳で日本舞踊を踊り続けていた板橋光さんの医学的データを提示し、どのような運動が高齢期のQOLを支えているのかを検証する。更に転倒・骨折の発症基盤にある骨粗鬆症を予防する為に、ウオーキングなどの定期的な運動が有効である事を示す疫学的調査を紹介する(図)。また、食事ではカルシウムの摂取の重要性、イソフラボン、ビタミンDの重要性に関して強調したい。