遺伝子や代謝物のグループ内で,有意に多く又は少なく存在する生物学的機能を特定し,ランク付けする統計生物学的手法.(250ページ)(石川,児玉)
タンパク質の形状を4つの形態指標(排除容積,露出表面積,露出表面の平均曲率及びガウス曲率の積分値)で代表させ,それらの線型結合により水和の熱力学量を表現する手法.(253ページ)(安田)
速い化学反応過程などを調べるための,時間分解分光法の一種.フラッシュランプや短パルスレーザーを用いて試料を光励起し,試料の吸光度の時間変化を観測することで,短寿命の中間体やその寿命などを決定することができる.光源として短パルスレーザーを用いる場合,レーザーフラッシュフォトリシス法とも呼ばれる.(258ページ)(井上ら)
細胞と細胞を結ぶフィロポディア様の長い細胞突起.アクトミオシン系のベシクル輸送により,離れた細胞間での物質のやりとりのチャネルの1つとされるが,その詳細にはまだ不明な点が多い.(266ページ)(田中)
Mycoplasma mobileのゲノム上にある遺伝子に対してMMOB(Mycoplasma mobile)+数字4桁が識別子として使用されている.本稿で登場する識別子は,その遺伝子から発現したタンパク質の名前としてそのまま用いられている.(271ページ)(豊永,宮田)
シトクロムc酸化酵素などにおいて,タンパク質の外から取り込まれた酸素分子がタンパク質内部にある酸化還元中心へと至る経路.酸素分子は水分子へと還元された後,水経路(water channel)を通ってタンパク質の外へと排出される.(273ページ)(西田,新谷)
タンパク質が有する機能的・構造的に密接に関連する2つの金属からなる部位.シトクロムc酸化酵素では鉄を含むheme a3と銅であるCuBから構成される二核中心において酸素を還元し水分子を生成する.(273ページ)(西田,新谷)
基質結合部位/酵素活性部位以外に阻害剤が結合することで酵素に構造変化を引き起こし酵素活性を抑制する阻害機構をアロステリック阻害機構と呼び,その阻害剤の結合部位をアロステリック部位と呼ぶ.(273ページ)(西田,新谷)
複数の抗生物質に対して耐性を獲得した菌を多剤耐性菌と呼ぶ.スーパー耐性菌,とは,通常の多剤耐性菌を超えて,ほぼ全ての抗生物質に耐性を持つなど非常に強力な多剤耐性菌の俗称である.(274ページ)(西田,新谷)