トランスポーターは細胞内または外のどちらかから基質が結合できる構造を取り,構造変化に伴い基質が構造的な障壁を乗り越えることで膜内外の輸送が起きる.基質が結合する「輸送ドメイン」が,「足場ドメイン」に対して細胞膜を横切る方向に移動することで基質が障壁を乗り越える機構をエレベーター機構と呼ぶ.(9ページ)(桑原)
哺乳類の内耳で音の振動を機械的に増幅する外有毛細胞の側面の細胞膜に密に局在しており,膜電位を感じて細胞膜表面における断面積を変化させることで細胞長を伸縮させるプレスチンのこと.その実態は,モーターというよりもむしろ圧電(ピエゾ)アクチュエーターに近い.(10ページ)(桑原)
セルメカニクスは細胞が外部からの力や内部の張力に対してどのように応答し,その形状や機能,力学特性を調節するかを研究する分野である.材料科学,物理学,生物学が交差する学問領域として2000年代から活発に研究が進められている.(17ページ)(塩見ら)
重回帰分析は多変量解析の一つで,複数の独立変数が従属変数に与える影響を同時に解析することで,各独立変数が従属変数に対して持つ効果を評価し,分析する手法である.(18ページ)(塩見ら)