2025 年 65 巻 3 号 p. 170-171
こんにちは.第65回生物物理若手の会夏の学校(以下夏学)で教頭を務めます,水野陽介と申します.皆様はこれまでに夏学に参加したことはありますか?私にとっての夏学は,1年に一度,研究のモチベーションを最大限に引き出せる特別な場所です.昨年は私と同じ分光解析に詳しい参加者がなんと偶然3人も参加していて,分光あるある(白い服だと光が反射して測定が上手くいかない等)で盛り上がりました.他にも,飲み会部屋に突撃した結果「水野はアカデミアに残るに決まっている」と言われ,博士号取得後の進路を勝手に決められたこともありました.楽しそうに自分の研究について語る人,未来について熱く議論する仲間の活気に満ちた姿に刺激を受け,「自分も頑張ろう」と元気をもらえる,そんな場になっています.毎年初参加の人が半数を占める中,私は学部4年生のときに初めて参加して以来,4年連続で参加しています.
今年の夏学は9月1日~4日に千葉県のSport & Do Resortリソルの森にて合宿形式の対面およびオンライン同時配信を予定しています.リソルの森は,豊かな自然に囲まれたスポーツ複合施設となっており,宿泊はログハウスや合宿所になる予定です.現地参加の定員は130名になる見込みです.ここ数年は150名近くの現地参加者がいるため,申し込み締め切り前に参加登録を締め切る可能性が大いにあります.そのため,絶対に現地に来たい方は早めの申し込みをお忘れなく.皆さん予定を空けておいてください!
会期:2025年9月1日(月)~9月4日(木)
開催形式:現地およびオンライン(一部企画は後日オンデマンド配信を予定)
会場:Sport & Do Resortリソルの森
今回のテーマは,ずばり「Departure」!辞書を引くと,「出発」「新発展」「新しい試み」等,様々な意味が出てきます.夏学では,多くの学びや出会いがあることでしょう.新しい価値観,すなわち考え方や視点を発見し,それを日々の研究へと発展させるプロセスこそが“Departure”であると捉え,実践的な学びや挑戦の機会を提供できるような会にしたいと考えています.また,面白い新企画もいくつか用意していますので,以下では今年の夏学のプログラムについて説明していきます.
・Hands-onセミナー
例年の夏学では,講演を聞き最後に質問をするという一般的なセミナー形式を取ってきましたが,「聞いているだけだと眠くなる」「結局講演をただ聞くだけで終わってしまう」等の声が寄せられていました.そこで実際に体験しながら学ぶ形式であるHands-onセミナーを開催します.西羽美准教授からはAlphaFoldの原理を学び,構造バイオインフォマティクスを目指した実践を行う予定です.篠本滋研究員からは,発表スライドの作り方と発表の仕方についてご講演いただき,その場でスライドの添削を行っていただく予定です.
・学生口頭発表
今年の学生の研究発表は,ポスター発表に加え,希望者による口頭発表も行います!短時間の口頭発表セクションを設けることで,研究概要をつかむことができます.気になる発表があれば,ポスターセッションで深掘しに行きましょう.また,発表言語は英語で行う予定です.夏学参加者が将来的に,生物物理学会年会を含む様々な場面でより良い英語の発表を行うための,練習の機会を提供します.参加される方は是非挑戦してみてください.また,今年もポスター発表はたっぷり3日間用意しています.ポスター発表は夏学で最も盛り上がる企画のうちの1つです.学部生の方や,これまで一度も発表経験のない方も大歓迎!実際,私の初めての学会発表もこの夏学でした.しかも,会場は夜通し利用可能なので,全ポスターコンプリートを目指して徹底的に議論しましょう!ただし,翌朝からは講演があるので,寝坊せずにしっかり参加してください.
今年の講演企画では,オープニングセミナーに大阪大学の永井健治先生,クロージングセミナーに瀧ノ上正浩先生をお迎えします.他にも幅広い分野から12名の先生方にご講演していただく予定です(図1).また,特設HPにてタイムテーブルや詳細なプログラムがご覧いただけます(図2 QRコード(左)).

講師一覧

夏学特設HPのQRコード(左)協賛フォーム(右)
夏学に初めて参加する方は「知らない人ばかりで不安…」と思うかもしれませんが,心配はいりません.夏学会期1週間前に前夜祭を開催します.こちらは現地,オンライン参加関係なく交流ができるオンラインイベントとなっております.夏学前に友達を作っちゃいましょう!また,夏学初日にも交流企画を用意しているので,すぐに友達ができること間違いなしです!
おかげさまで夏学はこうして65回目を迎えることができました.夏学は学部生を含む若手研究者や,研究を始める前の学生も数多く参加します.未来ある若手の金銭的負担を少しでも軽くできるよう,皆様からのご協賛を募集しております.協賛金は夏学運営費に充てさせていただき,旅費支援や参加費減額を行う予定です.今後,生物物理学が発展する礎となることを目指しておりますので,ご賛同いただけます方は,図2のQRコード(右)よりお申込みいただけますと幸いです.何卒よろしくお願い申し上げます.
夏学は全国各地から集まった有志の運営スタッフによって成り立っております.以下に示すのは一部であり(校長,教頭,各係のチーフのみ記載),総勢51名の協力のもと運営を進めております.全スタッフリストはHP(図2 QRコード(左))をご覧ください. さらに,今回の夏学では運営体制にも新たな試みを取り入れました.これまでの夏学は支部単位で毎年持ち回りで運営していましたが,今回は特定の支部に限らず,全国からスタッフを募集しました.その結果,多くの有志が名乗りを上げてくれました.スタッフ一同,将来振り返ったときに「この夏学が出発点だった」と思えるような,そんな素晴らしい会にしようと準備を進めています.
校長:水鳥律(名工大),教頭:水野陽介(名工大),目黒瑛暉(名大),会計:犬飼紫乃(名工大),上杉佑人(東大),広報:柏原智香(京大),デザイン:藤井真子(神戸大),ホームページ:阿部潤(北大),講演:横澤公平(東北大),企画:島添將誠(総研大),晏晞(京大),会場:千葉元太(東大)
夏学を開催するにあたり,日本生物物理学会の役員の先生方をはじめ多くの企業および研究機関から,ご支援・ご尽力をいただいております.この場を借りて厚く御礼申し上げます.