生物物理
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編集後記
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倭 剛久
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2025 年 65 巻 5 号 p. 292

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先日,物理教室の学生さんがラボにひょっこり現れ,「学生:素粒子の研究はみんなが一斉に同じ向きをめざす雰囲気なんですけど,生物物理ってどんな感じなんですか?」と素朴な質問を投げかけられました.「小生:そうですねぇ,生物物理は森羅万象に神が宿る多神教的なヘテロな側面があって,そういう雰囲気が好きな面々にはたまらん魅力があるんですわ.ハッハッハ…」と実に無責任な答えを返してしまいました.この回答の妥当性はともかく,小生も「生命現象を物理の言葉で語る醍醐味」を読者の皆さんと共有する一人です.

さて,今月号は内橋先生の巻頭言にはじまり,タンパク質の分子進化・脂質膜ベシクルの分裂/増殖・タンパク質相分離・アミノ酸の水素結合・脂質膜中の蛍光測定・DNA Origami・(生体内の脂質代謝物を網羅的に解析する)リピドミクス・アクチン/ミオシン線維が形成するストレスファイバー・ホルモン受容体の動作機構の解説と続きます.そして,西坂先生の第61回年会・若手奨励賞/招待講演賞報告と沖村先生のキャリアデザイン記事を経て,野地先生のシン・私が影響を受けた論文に至ります.

「生物物理」誌のユニークな特徴は,すぐれた研究のわかりやすい解説のみならず,これらの研究をダイナミックに展開している先輩・同僚・若手研究者の考え方や体験が「肌」で感じられるような臨場感ではないか?と思っています.そして,次号でも興味深い記事を皆さんにお届けしますので,どうぞご期待ください!

[編集委員会より]

名古屋年会(2023年)の若手奨励賞および若手招待講演賞の記事が本号に掲載されました(pp. 277-278).

内容が2年前のものであり,また函館年会(2022年)の記事が未掲載である点に疑問を持たれる方もいるかも知れません.

これは男女共同参画・若手支援担当副会長/IUPAB councilor/Asian Biophysics Association会長という3つの重要な役職を兼任されている西坂崇之先生のご都合によるものです.編集委員会として,ご尽力いただいた西坂先生に感謝いたします.

 
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