Bird Research
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原著論文
札幌市におけるスズメ激減の記録(2005/06年冬)
黒沢 令子徳永 珠未小林 和也平田 和彦
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2006 年 2 巻 p. A19-A24

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抄録
2005/06年冬に北海道の一部でスズメの大量死がおこり,特に餌台のある民家等から死亡個体が報告された.そこで,スズメの異変について多角的な視点から捉えることと,個体群への影響を評価するために,大量死が起きた冬を含む2005年 4月~2006年 3月,そして2003年 4月~2004年 3月に行なわれたルートセンサスの結果を解析した.2003/04年は年間を通したスズメの個体数の変動は小さかったのに対し,2005/06年は2005年12月と2006年 1月とのあいだに個体数が急減したことがわかった.この時期は市民からスズメが減ったとの問い合わせが始まった時期とよく一致しており,身近な鳥類の個体数変化を感知するために市民の観察の有効性が示唆された.わが国には,いち早く野生動物の危機に対応できる体制がまだ整備されていないので,野生個体群の疾病を含めた健全性について全国的なモニタリング体制を整えることが望まれる.それが整うまでは,行政とNGO,研究者などが,異変を察知した市民の観察情報を活かすために,日ごろから情報の共有をはかっておくことが大切だと考えられた.
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© 2006 特定非営利活動法人バードリサーチ
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