東京都立大学大学院都市環境科学研究科
2024 年 20 巻 p. S19-S23
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繁殖期にキマユムシクイPhylloscopus inornatusのさえずりを,2021年6月に乗鞍岳の森林限界で記録した.キマユムシクイは日本では旅鳥または稀な冬鳥として知られており,繁殖期の記録は今回が2例目である.キマユムシクイはカバノキ属やカラマツの林,ハイマツ低木林で繁殖することが知られており,日本の森林限界はカバノキ属の樹木であるダケカンバが優占し,ハイマツ低木林が隣接する.それゆえ,日本の山岳の高山域は,キマユムシクイが繁殖期に利用する上で好適な環境であることが示唆される.
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