神奈川県立博物館研究報告(自然科学)
Online ISSN : 2189-6720
Print ISSN : 0453-1906
原著論文
ウマノオバチEuurobracon yokahamae (Dalla Torre, 1898) (Insecta: Hymenoptera: Braconidae) の生活史, 特にその寄主について
加賀 玲子川島 逸郎苅部 治紀
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2018 年 2018 巻 47 号 p. 59-

詳細
抄録
ウマノオバチは、神奈川のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類と位置付けられている。しかし、ここ10年ほど、全国的に、特にクリ畑や周辺の雑木林での目撃、採集例が増えている。その寄主については、従来、シロスジカミキリの幼虫、蛹、ミヤマカミキリの幼虫説があったが、本研究により、カミキリムシ蛹室内に残された寄主となったカミキリムシの口器、正常に脱皮した外皮から、ミヤマカミキリの蛹に寄生したことが物的証拠をもって明らかになった。
著者関連情報
© 2018 神奈川県立生命の星・地球博物館
前の記事 次の記事
feedback
Top