電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
Online ISSN : 2186-0661
ISSN-L : 1881-9567
解説論文
高効率無線LANの標準化規格と研究開発動向
石原 浩一井上 保彦アベセカラ ヒランタ村上 友規
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2019 年 13 巻 3 号 p. 186-194

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抄録

スマートフォン,タブレット端末に代表されるモバイル端末の爆発的な普及に伴い,無線LAN の利用は必要不可欠になっている.一方で,稠密化した無線LAN 環境における干渉問題が顕在化している中,いかにして干渉を低減して大容量化し,限られた周波数資源に対して高効率化していくかが重要となっている.本稿では,高効率な無線LAN を実現するための標準化規格IEEE 802.11ax を解説するとともに,筆者らが提案する高効率無線LAN 技術として,分散スマートアンテナシステム(D-SAS: Distributed Smart Antenna System)を用いる無線LAN アクセスポイント及びRATOP(Resource allocation based on Area Throughput Optimization Policy)アルゴリズムを用いる無線リソース制御エンジンについて紹介し,実稠密環境において評価した結果からその有効性を示す.

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© 2019 一般社団法人 電子情報通信学会
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