電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
Online ISSN : 2186-0661
ISSN-L : 1881-9567
解説論文
AI体操採点システムの進化と展開
桝井 昇一楊 帆小田嶋 成幸姜 山
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2023 年 17 巻 1 号 p. 24-31

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抄録
我々は,国際体操連盟・日本体操協会との連携により,体操競技における正確かつ公平な採点の実現を目指して,AI(Artifi cial Intelligence)採点システムの開発に取り組んでいる.AI 体操採点システムは,ライダ(LiDAR: Light Detection and Ranging)方式の3D レーザセンサによって取得された三次元点群から,深層学習(DeepLearning)と人体モデルへのフィッティングにより選手の3D 骨格座標を求める3D センシングと,3D 骨格座標の時系列情報から実施技の特定を行う技認識の両技術で構成され,2019 年10 月の世界体操選手権から実用化された.その後AI 体操採点システムは,当初の5 種目対応から全10 種目対応に向けて開発が進行するとともに,市販カメラを使用した画像方式の取組みへと進化しながら,応用分野を広げる試みがなされている.本論文では,近年におけるスポーツ分野におけるICT 化の動向におけるAI 体操採点システムの位置付けとその開発経緯を示した後,AI 体操採点システムの概要と採用された技術を解説する.続いて,我々が取り組んでいる画像技術の概要とAI 関連国際会議で開催されたコンペティションで成果を開示した人検知・トラッキング技術について解説し,最後にAI 体操採点システムの今後の展開について紹介する.
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