電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
Online ISSN : 2186-0661
ISSN-L : 1881-9567
解説論文
研究現場におけるXR(クロスリアリティ)活用事例の紹介
井原 章之
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キーワード: 拡張仮想
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2023 年 17 巻 1 号 p. 18-23

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抄録
様々な業種や分野においてDX(ディジタルトランスフォーメーション)の推進が活発化する中,RX(リサーチトランスフォーメーション)が注目を集めている.RX とは「DX 等を駆動力として研究開発活動を革新し,そのオペレーティングシステムをトランスフォームすること」である.DX やRX のために活用されるディジタルテクノロジーには5G, IoT, AI などが挙げられるが,最近注目を集めているのが「XR(クロスリアリティ)技術」である.XR とは,現実世界と仮想世界を融合することにより,現実にはないものを知覚できる技術の総称である.本解説論文では,国立の研究機関に所属する筆者が,自身の研究開発活動のプロセスを刷新し,研究組織のDX やRX の可能性を探るために行っている「XR 技術の活用事例」を紹介する.特に,現実世界のライブ映像を含む仮想空間の作成手法と,その手法を活用したプレゼンテーションや実験装置リモート操作,見学ツアーなどへの活用事例を詳しく説明する.
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© 2023 一般社団法人 電子情報通信学会
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