電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
Online ISSN : 2186-0661
ISSN-L : 1881-9567
解説論文
パーソナルエリアネットワークを進化させるミリ波技術と標準化活動
荘司 洋三原田 博司加藤 修三豊田 一彦高橋 和晃川崎 研一池田 秀人大石 泰之丸橋 建一中瀬 博之安藤 真
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2007 年 2007 巻 2 号 p. 2_92-2_102

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抄録

IEEE802.15.3c(TG3c)では,最低データレート2Gbit/s以上,オプショナルデータレート3Gbit/s以上を目指すミリ波パーソナルエリアネットワークの標準策定活動を進めている.2007年1月に行われたロンドン会議では標準方式の提案者が参照すべき,システム要求条件,選択条件,利用モデル,伝搬路モデルに関する文書がまとめられ,提案者を正式に募り,その意思表明を求めるCFI(Call For Intent)が正式発出された.その結果,総勢27社(名)からの意思表明があり,2007年5月会合にて各提案者の方式が示されることになっている.本論文では,IEEEにおけるミリ波WPANの標準化に話題を特化し,その標準策定の過程において重要となる利用モデル,伝搬モデルを中心に解説する.また早期ミリ波デバイスの国内普及を目指して,国内主要企業を中心に結成したミリ波実用化コンソシアムの活動概要ついても紹介する.

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© 2007 一般社団法人 電子情報通信学会
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