電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
Online ISSN : 2186-0661
ISSN-L : 1881-9567
2007 巻 , 2 号
選択された号の論文の21件中1~21を表示しています
小特集の発行にあたって
小特集1 パーソナルエリアネットワークの無線技術と最新トレンド
解説論文
  • 阪田 史郎
    2007 年 2007 巻 2 号 p. 2_44-2_54
    発行日: 2007/08/25
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    無線による通信距離が最大約10~20mのパーソナルエリアネットワークは,ユビキタスネットワーク社会において極めて重要な役割を果たし,人々の様々な生活局面において,的確できめ細かなサービスを提供することが期待される.筆者は,本論文において,2002年以降IEEE802委員会,ISOを中心に急速に標準化が進められ現在も技術開発が続けられている無線PAN,短距離無線を含む広義のパーソナルエリアネットワークについて,その位置付け,応用,技術動向を解説する.
  • 酒井 五雄
    2007 年 2007 巻 2 号 p. 2_55-2_61
    発行日: 2007/08/25
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    Bluetoothは2.4GHz帯域を使用する「パーソナルエリアネットワーク」(後述)のための近距離無線規格で,1998年4月に1Mbit/sの伝送速度をもつ基本仕様が発表された.本論文ではBluetoothのハードウェア,ソフトウェアの基本構成及び動作を説明し,「だれでも手軽に使うことを目指した無線規格」としての観点から,無線LANとの競合回避,接続時間の短縮及び伝送速度高速化というこれまでの仕様更新の要点に関して述べた後,将来に向けたBluetoothの動向を紹介する.
  • 福永 茂
    2007 年 2007 巻 2 号 p. 2_62-2_73
    発行日: 2007/08/25
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    パーソナルエリアネットワークのうち,特に低消費電力,低コストが要求されるユビキタスセンサネットワークの標準無線方式として,ZigBeeの解説を行う.まずユビキタスセンサネットワークの概要を示し,ZigBeeとその下位レイヤの国際標準であるIEEE802.15.4の解説を行う.
  • 李 還幇, 滝沢 賢一, 甄 斌, 河野 隆二
    2007 年 2007 巻 2 号 p. 2_74-2_84
    発行日: 2007/08/25
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    センサネットワークのための低速無線PAN(WPAN:Wireless Personal Area Networks)として,物理レイヤに標準規格IEEE802.15.4を用いたZigBeeは知られているが,IEEE802.15.4の代替物理レイヤとして,ウルトラワイドバンド(UWB:Ultra-Wideband)技術を利用した標準規格IEEE802.15.4aが2007年3月に成立した.IEEE802.15.4aはUWB技術の特徴である超広帯域性と高い時間分解能を利用してデータ通信と高精度の測距・測位を同時にサポートできる仕様となっているため,低速無線PANの利用はいっそう加速されることが期待される.本論文では,標準規格IEEE802.15.4aの標準化プロセスを概観するとともに,同標準規格の必須仕様と主要オプションについて解説する.更に,同標準規格を利用する上での問題点と開発課題を議論する.
  • 荘司 洋三, 原田 博司, 加藤 修三, 豊田 一彦, 高橋 和晃, 川崎 研一, 池田 秀人, 大石 泰之, 丸橋 建一, 中瀬 博之, ...
    2007 年 2007 巻 2 号 p. 2_92-2_102
    発行日: 2007/08/25
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    IEEE802.15.3c(TG3c)では,最低データレート2Gbit/s以上,オプショナルデータレート3Gbit/s以上を目指すミリ波パーソナルエリアネットワークの標準策定活動を進めている.2007年1月に行われたロンドン会議では標準方式の提案者が参照すべき,システム要求条件,選択条件,利用モデル,伝搬路モデルに関する文書がまとめられ,提案者を正式に募り,その意思表明を求めるCFI(Call For Intent)が正式発出された.その結果,総勢27社(名)からの意思表明があり,2007年5月会合にて各提案者の方式が示されることになっている.本論文では,IEEEにおけるミリ波WPANの標準化に話題を特化し,その標準策定の過程において重要となる利用モデル,伝搬モデルを中心に解説する.また早期ミリ波デバイスの国内普及を目指して,国内主要企業を中心に結成したミリ波実用化コンソシアムの活動概要ついても紹介する.
解説・報告
小特集2 放送通信融合とマルチメディア技術
解説論文
  • 渡辺 克也, 曽根原 登
    2007 年 2007 巻 2 号 p. 2_108-2_116
    発行日: 2007/08/25
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    e-Japan,u-Japan戦略はICT(Information and Communications Technologies)社会の到来を加速した.ICT社会は,実空間と情報・ネット空間が融合する社会である.その社会の理想は,自由,平等,安全の確保と経済発展にある.それを実現するには,ICTの利便性,効率性,自由度の向上と,著作権や個人情報保護,情報の信憑性・信頼性などの安全性,との調和が必要である.それには技術と市場メカニズムの関係のみならず,社会・文化,法制度を有機的に連動させることが不可欠である.本文は,ICTを技術と市場の側面から分析し,技術開発課題とICT政策課題を導出する.ICT革新(ICT Innovation)を経済発展の原動力とするため,情報の量から質への変革,ユビキタス家電,情報文化力の強化など,分野と専門を超えた新たな連携や仕組みとしてのICT社会のガバナンスを提案する.
  • 石川 清彦
    2007 年 2007 巻 2 号 p. 2_117-2_127
    発行日: 2007/08/25
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    2006年,日本はほぼ全国で地上デジタル放送の視聴を可能にした.デジタル放送は,ハイビジョン番組のほかに,ニュース・天気予報などをデータ放送として,いつでも視聴できるだけでなく,通信ネットワークとの高い親和性により,放送・通信相互の連携サービスや双方向サービスを可能とした.現在では,更に高度な放送・通信連携サービスを実現するため,次世代の放送技術に関する検討もまた世界中で始まっている.一方,高性能・高機能化した携帯端末は,通信を利用したマルチメディアコンテンツサービスのための端末であると同時に,放送型サービスの受信端末として期待されている.携帯向け放送型サービスの技術開発や標準化は,IPTVなどと同様に国際的に進められており,一部サービスも開始されている.このような背景のもと,放送コンテンツを通信で利用するだけでなく,世界中でIPTVのように通信による放送を可能とする現状は,真の意味での放送通信の融合・連携サービスのスタートである.
論評・サーベイ論文
  • 山岸 靖明
    2007 年 2007 巻 2 号 p. 2_128-2_140
    発行日: 2007/08/25
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    放送通信融合の進展により,複数のネットワークを介して様々なコンテンツ配信サービスが提供されるようになると,それらを利用するホームネットワーク上のコンテンツを再生するデバイスや,配信経路のネットワーク環境が不均一となる.与えられた環境の中で,ユーザの望むコンテンツを効率良く利用させるには,サービス,アプリケーション,及び,デバイス,ネットワークの中から最適なものを選択する必要がある.このマッチングのためのパラメータがそれぞれのメタデータである.本論文では,コンテンツ配信に関連するメタデータ標準についての最近の動向,それらのメタデータを放送通信融合環境で利用する場合の技術課題について解説する.
  • 八島 由幸
    2007 年 2007 巻 2 号 p. 2_141-2_166
    発行日: 2007/08/25
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    本論文では,NGN時代の新しい映像サービスとして期待される高臨場感映像通信に向けた圧縮符号化技術について,現状の研究開発状況を概観し,今後の研究開発に向けた課題を論じる.まず最初に,高臨場感映像表現のための要素として,空間解像度,時間解像度,色表現,画素深度,視点解像度の五つの軸を考え,これらに対する映像符号化の要求条件を整理する.次に,高臨場感映像表現に必要となる膨大な情報量を効率良く圧縮する手法への取組み状況を紹介する.これには動画像圧縮国際標準方式MPEG-4 AVC/H.264をベースとできるが,高臨場感映像の性質や表現に応じたパラメータ拡張が必要とされる.最後に,ネットワーク環境や視聴環境にシームレスに適合するためにスケーラビリティの概念が重要であることを示し,映像符号化におけるスケーラビリティを四つの軸,すなわち,画質スケーラビリティ,アルゴリズムスケーラビリティ,アーキテクチャスケーラビリティ,映像提示スケーラビリティに分類する.それぞれのスケーラビリティについて現在考えられている実現方法を詳細に述べ,問題点の抽出と今後の課題を整理する.
私の研究者歴
私の技術者歴
国際会議報告
解説論文
  • 萩田 紀博, 徳田 英幸
    2007 年 2007 巻 2 号 p. 2_30-2_41
    発行日: 2007/08/25
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    ネットワークロボットは,ユビキタスネットワーク技術とロボット技術が融合することで,ロボット単体の知能を高度化しようとする考え方である.従来のロボットの定義を拡張して,ネットワークロボットをビジブル型,バーチャル型,アンコンシャス型の3タイプからなるロボットと定義する.異なるタイプのロボットが互いにネットワークを介して連携・協調することによって,単体ロボットに比べて,サイバー空間や周囲環境情報を利用した高度な対話行動(音声とジェスチャ)を実現する.本論文では,ネットワークロボットに関する技術的課題,総務省のネットワークロボットに関する研究開発プロジェクトの進捗ちょく状況,ユビキタスネットワークなどの異種ネットワーク環境との相互接続に関する実証実験,国内外の動向などについて解説する.
この本をお勧めします 若手の技術者と研究者へ
巻末言
編集後記
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