地質調査研究報告
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赤城火山起源の後期更新世テフラの記載岩石学的特徴
坂田 健太郎中澤 努
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2010 年 61 巻 11-12 号 p. 465-475

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抄録

 群馬県桐生市黒保根町水沼の露頭にみられる主に赤城火山起源の後期更新世テフラについて記載岩石学的特徴の検討を行った.層厚の大きいテフラについては,降下ユニットごとに検討し記載した.その結果,Ag-Nm2,Ag-UP,Ag-KPには同一テフラ内でも異なる屈折率を示す降下ユニットが存在することが明らかになった.このような降下ユニットごとの屈折率特性の差異は今後のテフラの対比・同定に有効であると考えられる.またAg-MzP3,Ag-MzP2,Ag-Nm2,Ag-UP の斜方輝石・角閃石の屈折率は,一般的な赤城火山起源テフラの屈折率から外れた特徴的な値を示し,対比に重要と考えられる.

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© 2010 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
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