放送研究と調査
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ふだん“寝れない”と言う人が7割
2021年「日本語のゆれに関する調査」から(2)
塩田 雄大
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2022 年 72 巻 2 号 p. 30-47

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抄録
「日本語のゆれに関する調査」の結果について報告をおこなう。調査結果から、次のようなことを指摘する。 ▶「ら抜きことば」に関して、「自分でも使う」の割合が全体で過半数であるもの(「寝れない・来れない・見れない・起きれない・食べれない」)と、半数に満たないもの(「数えれない・確かめれない」)とが数値上はっきりと分かれるが、「かしこまった場面で使ってもかまわない」の割合の面では各項目間の差がそれほど大きくない。 年代別には、「自分でも使う」では「若い年代になるほど多い」という傾向が見られるが、「かしこまった場面で使ってもかまわない」に関しては一方向的な傾向ではなく「50代がもっとも保守的」であることが観察される。地域差としては「ら抜きことば」に対する「関東での保守性」が確認できる。 また放送での使用については、「使わないほうがよい」という意見が現在でも主流でありつつも、以前に比べると必ずしも圧倒的な割合ではないような様相になってきている。 ▶「~な(さ)そうだ」における「さ」のありなしに関しては、今回の調査項目で見る限り、年代差はあまり見られない一方で、まとまった形での地域差が観察される。
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© 2022 NHK放送文化研究所
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