放送研究と調査
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経済的・社会的要因により生きづらさを抱える人のテレビ番組への違和感
宮下 牧恵
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2024 年 74 巻 9 号 p. 82-89

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抄録
本論考では、「シングルマザー」「高齢単身者」「ひきこもり」「身体障害者」に対する調査を行い、メディア接触の仕方と、テレビ番組への違和感について仮説を抽出した。暮らし向きが楽ではない上に、社会的立場などが相まって日々、ストレスや生きづらさを抱えている人がテレビをどう見ているか調査するために、まず、上記の4属性を選択し、それぞれ3~4名にオンラインデプスインタビューを行った。
今回の報告の中心は、主として「シングルマザー」と「高齢単身者」についてである。属性故の生活ストレスや生きづらさを抱えており、テレビ番組に対する気持ちの傾向が現れたことからである。両者とも、テレビ番組への違和感については共通点があり、「旅」や「食」に関する番組をよく視聴していたが、紹介される内容の値段設定に違和感を覚え、制作者との金銭感覚との乖離を感じるという声があった。また、「シングルマザー」の中には、画一的な家族像を押し付けられているように感じるという声や、「高齢単身者」の中には、年代的に番組のターゲットから外されているという疎外感があるという発言があった。社会が多様化し経済的、社会的にストレスや生きづらさを抱える人が増加している今、こうした違和感を少なくすることがテレビ番組の制作者に求められる。改善策を見出すため、より丹念な定量調査とインタビュー調査が必要である。
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© 2024 NHK放送文化研究所
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