抄録
「全国放送サービス接触動向調査」は、テレビ・ラジオの放送に加え、録画再生、放送局が提
供するSNS、インターネット動画、ホームページなど、多種多様なコンテンツ・サービスに、1週間
に1日でも接触した人の割合“リーチ”を測定する世論調査で、NHK 放送文化研究所では継続的に
実施してきた。本稿では2024 年7月の調査の結果について、前々回( 2021年)、前回( 2022 年)の結果との比較を中心に報告する。
放送局が提供するコンテンツやサービスへのリーチを、「リアルタイム(放送経由)」「タイムシフト」「インターネット(通信経由)」の3つに分類すると、2024 年のリアルタイムリーチは87.8%、タイムシフトリーチは50.6%、インターネットリーチは36.7%で、いずれかに接触したトータルリーチは92.0%だった。このうち、タイムシフトリーチに含まれる「録画再生」が前々回と比較して減少し、インターネットリーチに含まれる「無料動画(公式)」(「NHKプラス」や「TVer(ティーバー)」などを利用した番組視聴)のリーチは、前々回より増加している。テレビのインターネット結線率が今回初めて50%に達するなどの状況の変化も受けて、録画視聴に代わって見逃し配信視聴が広がりつつある様相がみられた。