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分析化学
Vol. 58 (2009) No. 3 P 141-146

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http://doi.org/10.2116/bunsekikagaku.58.141

報文

ポリアリルアミン塩酸塩のようなカチオン性ポリマーのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)測定においては,試料とカラム充填剤とのイオン性相互作用や疎水性相互作用を抑制することが重要である.本研究では,この目的のために開発されたカチオン性ポリマー分析専用の新規SECカラムについて,SEC/多角度光散乱(MALS)法を用いたポリアリルアミン塩酸塩の溶出挙動を評価した.溶離液中のNaNO3濃度が0.05,0.1,及び0.2 mol/Lの場合は,いずれも良好なサイズ排除機構により溶出していることを確認した.更に,溶離液中の塩濃度の増加に伴って,ポリアリルアミン塩酸塩の回転半径が減少し,溶出容量が増加することが明らかとなった.これは,溶離液中に存在するイオン濃度の増加により,ポリマー分子内のカチオン性官能基同士の反発が抑制されたためであると考えられる.

Copyright © The Japan Society for Analytical Chemistry 2009

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