分析化学
Print ISSN : 0525-1931
総合論文
カスケード型高倍率濃縮分離システムの構築と分析化学的応用
高貝 慶隆
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2013 年 62 巻 4 号 p. 317-323

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抄録
濃縮分離法は,分析装置や検出器を機械的に改良することなく,容易に分析機器の分析感度などを向上できる有効な手段である.今回は,溶液中の化学反応によって第二液体相を生じさせる相分離現象(均一液液抽出法)を濃縮分離法とし,様々な濃縮法と分析機器をつなぐ中核手法としての利用法,すなわち,カスケード型濃縮システムについて解説する.さらに,このシステムに様々な化学的要素を付加することによって,濃縮法としてだけでなく,分別分離法や単離精製法としても活用できることを総説する.
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© The Japan Society for Analytical Chemistry 2013
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