分析化学
Print ISSN : 0525-1931
技術論文
イメージング質量分析における定量手法
新間 秀一竹尾 映美福崎 英一郎
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2016 年 65 巻 12 号 p. 745-750

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抄録

イメージング質量分析法(imaging mass spectrometry, IMS)は,試料表面を直接質量分析することにより得られるマススペクトルから,任意のピークを選択しその空間強度分布を表示させる手法として知られている.IMSが発表されてから様々な試料前処理法ならびに新たな装置がIMSに適用され,様々な分子が見えるようになりつつある.その一方で,定量法についてはいくつかの手法が提案されているが,現在も確立された手法はないと言っても過言ではない.本技術論文では,模擬試料をもとに検量線を作成しIMS結果から定量情報を取得する手法について,詳細なプロトコールを含め紹介する.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry 2016
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