1971 年 20 巻 2 号 p. 180-187
ダブルセルクーロメトリーによって,リチウム,ナトリウム,カリウム,ストロンチウムおよびバリウムを定量した.
陽イオン交換樹脂膜上におかれた水銀層により,上下の電解室に電解液が分けられた新しいダブルセルを,本法では使用した.試料は,水銀層の上面で析出されてアマルガムを形成し,下側のセルに溶出される.
クーロメトリーは,定電位でアマルガムが溶出される際の溶出電流を積分して行なわれた.
カリウムの電流効率は約97%,定量時間は20分で,電流効率の相対標準偏差は1%以下であった.