分析化学
Print ISSN : 0525-1931
シリカゲルおよびアルミナ溶着スチックによる薄層クロマトグラフィー
溶着プレートによる薄層クロマトグラフィー
奥村 保上遠野 哲郎
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1973 年 22 巻 8 号 p. 980-987

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抄録
TLC用溶着スチックの固着剤として半溶融ガラスを用いた.スチックの支持体としていろいろな種類のガラス棒,ガラス管やステンレス鋼,金属チタンなどの金属棒を選んだ.吸着剤のシリカゲルおよびアルミナを固着剤のガラス粉末と混合し,ガラス粉末のみを半溶融状態にすることにより,吸着剤をスチックの支持体に強固に固着させることができた.吸着剤,半溶融ガラスおよび支持体の膨張係数が著しく異なっていても固着性のよい溶着スチックの得られることがわかった.この溶着スチックをTLC-FID定量分析方法に応用すると,脂質などの臨床生化学分析が可能になることを見いだした.
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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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