1983 年 32 巻 3 号 p. 179-183
鶏肉に含まれる合成抗菌剤,スルファモノメトキシン,ジニトルミド,エトパベート,スルファジメトキシン,スルファキノキサリンをアセトニトリルで抽出し,高速液体クロマトグラフィーによる分離定量を行った.ODSカラムとしてUnisil QC18を用い,0.05Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH3.0)-アセトニトリル(80/20v/v%)から成る溶離液を移動相とし,250nm及び270nmで検出した.本法によればハイフロスーパーセルの添加及びフロリジルカラムなどによるクリーンアップ操作を省略し,簡単かつ迅速にナノグラムオーダーでの分析が可能である.