分析化学
Print ISSN : 0525-1931
レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ活性測定法の改良
大西 栄子山田 俊雄山田 和雄井上 肇瀬山 義幸山下 三郎
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1985 年 34 巻 3 号 p. T21-T25

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抄録

従来,レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)活性の測定には,発色試薬として4-アミノアンチピリン,フェノールが用いられている。フェノールの代わりにN,N-ジエチルアニリン,ニトロカテコール,p-クロロフェノールなどについて検討したところ,p-クロロフェノールを用いることにより高感度でLCAT活性を測定することができた。又,LCAT活性測定における発色過程で測定妨害となるような濁りの影響も受けにくく,本法は,生体試料中のLCAT活性測定にはよりよい方法と言える。

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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