分析化学
Print ISSN : 0525-1931
フォトダイオードアレー検出器を用いた逆相液体クロマトグラフィーによる多官能アクリレート及びメタクリレート系化合物の分析
杉谷 初雄深澤 正人加藤 皓一
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1992 年 41 巻 1 号 p. 29-35

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抄録
紫外線,熱などで硬化する樹脂組成物の架橋剤に使用される多官能アクリレート及びメタクリレート系化合物の同定及び定量をフォトダイオードアレー検出器を用いた逆相液体クロマトグラフィーで検討した.32種の化合物について検討した結果,アセトニトリル/水系のグラジエント法を用いることで30種の化合物を同定,定量できた.各化合物の溶出容量及びピーク面積の再現性(相対標準偏差%,n=8)は0.20~3.09及び0.34~3.32と良好であった.本法を市販されている紫外線硬化型固形及び液状樹脂組成物の分析に適用し,迅速かつ高精度な分析法であることを確認した.
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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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