1958 年 7 巻 12 号 p. 779-782
(1) スズ (IV) と鉛 (II) をポーラログラフにより同時定量するため, 臭化アンモニウム溶液を基礎液とした場合の両イオンのポーラログラフ的性質について検討し, 半田分析への応用の目的から, 基礎液組成は4M臭化アンモニウム+0.5N塩酸+0.01%-ゼラチンが最適であることを見出した. (2) この場合スズ (IV) の第二波と鉛波は重複するので, スズの第一波よりスズを, 第二波よりスズ+鉛合量を求めスズ (IV) と鉛 (II) を同時定量した. (3) 10種類の半田を分析し, 分析所要時間35~40分で良好な結果を得た