著者所属:東京大学生産技術研究所
1976 年 31 巻 10 号 p. 803-812
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微分方程式に小さいパラメターが含まれる境界値問題を解こうとするとき, そのパラメターで展開する普通の摂動法ではうまく解けない場合がある. このような問題を解くとき, 領域を分割し, 分割された領域でそれぞれ適切な漸近展開によって近似解を求める. そしてマッチングという操作によって各領域の解を関係づけながら全領域で成り立つ近似解をさがしてゆくのが, きりつなぎ法である. 本講座では, まず簡単な例とともにきりつなぎ法について概説し, つぎにその応用例を示す.
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