日本物理学会誌
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無極性分子の回転遷移とシュタルク効果
上原 喜代治
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1983 年 38 巻 1 号 p. 16-25

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抄録

多くの分子は永久双極子モーメントを持ち, これと電磁波と相互作用によって回転遷移が起こる. これらの分子はまた, 電場によるスペクトル線のシフトや分裂, いわゆるシュタルク効果を示す. それでは, 永久双極子モーメントを持たない分子-無極性分子-では回転遷移やシュタルク効果は起こらないだろうか. 無極性分子がこれらの現象を示すいくつかの機構について, 実験を含めて述べたい.

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