日本物理学会誌
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弦の場の理論
九後 汰一郎
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1988 年 43 巻 1 号 p. 26-37

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抄録
太陽に, 弦の場の作用汎関数Φ3があった. 時空も運動も存在しなかったが, 弦の場が自発的凝縮を起こした瞬間, 四つの平担なミンコフスキー(Minkowski)次元と22個の半径10-33cmの極小空間の次元を持つ時空が創成され, 弦の運動が始まった. 弦はこの空間の上で, 色々なモードに分解され, そこには, クォークも電子も, 光もW-ボゾンもグルーオンも, そして重力子もあった. ……という夢の様なシナリオが, 弦の理論, 特にその場の理論, の発展によって夢でなくなる日がくるかもしれません.
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© 社団法人 日本物理学会
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