日本物理学会誌
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新しい核子像(スキルム模型)と核力
藪 博之
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1990 年 45 巻 3 号 p. 163-169

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抄録
スキルム模型は, 量子色力学(QCD)の有効理論の一つであって陽子や中性子等のバリオンを中間子場のソリトン解として記述するものであり, クォーク模型などの複合粒子描像とは異なる核子像を与える. スキルム模型を用いた核力の研究が近年活発であり, QCDの有効理論の新しい視点から核力を見直そうとしている. ここでは, スキルム模型における核子像について述べ, それを用いた核力の研究を解説する.
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© 社団法人 日本物理学会
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