抄録
土壌消毒剤であるクロルピクリン・D-D剤(主成分として1,3-ジクロロプロペン54.5%,クロルピクリン41.5% を含む)の処理量(30L/10a,60L/10a)と処理時の土壌水分(慣行区13.2%,湿潤区25.8%)が,土壌残留ガス濃度及びメロンの生育に及ぼす影響についてポット栽培で調査した.1. 処理する薬剤の量が多いほど残留ガス濃度は高く,土壌水分との関係では,通常程度の土壌慣行区に比べ,土壌水分を多くした土壌湿潤区でガス濃度が高くなった.土壌中の残留ガス濃度は,処理する薬剤の量より,土壌水分に大きな影響を受けた.2. メロンの生育及び果実の重さは,薬剤無処理・土壌湿潤区と30L/10a処理・土壌慣行区で優れ,60L/10a処理・土壌慣行区と30L/10a処理・土壌湿潤区がそれに次ぎ,60L/10a処理・土壌湿潤区が最も劣った.