千葉県農林総合研究センター研究報告
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画像解析法によるオウトウ「佐藤錦」の根系解析
押田 正義梅宮 善章中村 ゆり増田 欣也
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2014 年 2014 巻 6 号 p. 59-68

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抄録
オウトウ「佐藤錦」の地植え樹と鉢植え樹について,画像解析法を用いて根長や根表面積を測定し,鉢植えによる根域制限が地上部及び地下部の生育に及ぼす影響や,地植え樹の根の分布を調査した.1. 部位別の乾物重は,地植え区では反復間でばらつきが大きかったが,平均では地上部合計が31.60kg,地下部合計が10.08kgであった.鉢植え区では,地上部合計が5.71kg,地下部合計が2.22kgであった.T-R率は,地植え区でばらつきが大きかったが,平均では地植え区の3.05に対し,鉢植え区では2.57とやや小さかった.2. 根長の合計は地植え区が約4.74km,鉢植え区が約1.36kmであった.根表面積の合計は地植え区が15.91m2,鉢植え区が2.85m2であった.3. 1葉当たり細根長,1葉当たり細根表面積及び葉面積当たり細根表面積は,地植え区ではばらつきが大きかったものの,平均ではいずれも鉢植え区が大きく,鉢植えによる根域制限で生じた水分ストレスが細根の発達を促進したと推察された.4. 細根の根径別分布は,地植え区及び鉢植え区のいずれも根径0.2~0.4mmが最も多く,この太さの細根が生理的に重要な役割を果たしていると考えられた.一方,全細根に占める根径0.4mm以下の細根の割合は鉢植え区が地植え区に比べて高く,鉢植えによる根域制限はより細い根の発達を促進すると推察された.5. 地植え区では深さ20cmまでに,根幹を除く全根重の67%,全細根長の42%,全細根表面積の37%と多くの根が分布した.6. 以上から,オウトウでは鉢植えによる根域制限栽培により,地植えに比べて細根が発達することが明らかになった.また,地植え区では深さ20cmまでに多くの根が分布したことから,土壌改良や局所施肥を行う際は,この深さを重点的に実施することで高い効果が期待できると考えられた.
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