千葉県農林総合研究センター研究報告
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アメダスデータを用いたナシ葉の濡れ継続時間の推定
金子 洋平牛尾 進吾
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2015 年 2015 巻 7 号 p. 25-32

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抄録
「梨病害防除ナビゲーション」(牛尾ら,2008)は圃場の気象データを用いて運用するため,生産者が利用しにくい問題がある.そこで,本システムを利便的に稼働させるため,アメダスデータ(気温,降水量,日照,風速)からナシ葉の濡れを推定する方法を探索した.鈴木ら(2003)の報告したモデルを基に,散水試験や気象データの検証を行い,アメダスデータから濡れ時間を推定する以下の「千葉モデル」を作成した.1:降水があると濡れが開始し,降水が終了すると濡れが停止する.2:ただし,降水が2時間以上連続した場合,その終了の1時間後まで濡れが継続する.3:ただし,降水が18時(8月は19時)以降にあった場合,翌朝7時(8月は翌朝6時)まで濡れは継続する.4:ただし,降水が16~17時(8月は16~18時)の場合については,16~17時(8月は16~18時)の積算日照時間が0.2時間以下の場合,翌朝7時(8月は翌朝6時)まで濡れは継続する.5:ただし,当日の降雨が無くても,直近の降雨日から3日以内の22時~翌6時については,直近20時間の最高気温が20℃を超え,かつ直近8時間の平均風速が8 m/s未満であれば夜露により濡れる.
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© 2015 千葉県農林総合研究センター
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