抄録
エラチオール・ベゴニア「ネティア」の電照栽培における波長,放射照度及び光源の違いが開花及び生育に及ぼす影響を調査した.1. 460~470nm,620~630nm及び730~740nmの波長を長日条件(明期16時間/暗期8時間)で照射すると,全ての波長で花芽分化が抑制され,草丈及び主茎長が長くなり,主茎節数が増加した.最も効果の高かった波長は620~630nmだった.2. 620~630nm の波長を用いて再電照栽培(長日条件:明期14時間/暗期10時間‐短日条件:明期11時間/暗期13時間‐長日条件:明期14時間/暗期10時間)を行うと,光源からの距離すなわち放射照度の値に関わらず,第1花房の花芽分化が抑制された.一方,放射照度が高いほど草丈及び主茎長が長くなり,主茎節数,1次側枝数及び花房数が増加した.3. 分光分布が広域な光源で再電照栽培(長日条件:明期14時間/暗期10時間‐短日条件:明期11時間/暗期13時間‐長日条件:明期14時間/暗期10時間)を行うと,分光分布が異なる光源間では放射照度の高低と草丈,主茎長及び花房数の値の増減に一定の傾向は見られなかった.一方,分光分布が同じであれば光源からの距離が近いほど,すなわち放射照度が高くなるにつれて草丈及び主茎長が長くなり,主茎の節数,1次側枝数及び花房数が増加した.