千葉県農林総合研究センター研究報告
Online ISSN : 2185-1808
Print ISSN : 1883-5295
萎縮病が発症したニホンナシ「幸水」樹の解体調査
押田 正義
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2015 年 2015 巻 7 号 p. 95-99

詳細
抄録
萎縮病が発症したニホンナシ「幸水」の若木を解体調査し,材質腐朽の分布と側枝別の発症程度の関係を調査した.また,根系の発達状況や土壌pH及びECを調査し,萎縮病発症との関係を考察した.1. 腐朽部分の面積割合は主枝分岐部付近で極めて大きく,そこから接ぎ木部の方向に約60cm,主枝先端部の方向に約1m離れた位置ではほとんどみられなかった.また,各主枝における腐朽程度と萎縮病の発症程度とは必ずしも一致しなかった.2. 細根は深さ80~100cmにも分布しており,根系の発達は概ね適正な範囲であった.また,土壌pH及びECも特に問題はなかった.したがって,萎縮病が若い樹齢で発症した原因を,根系の発達状況や土壌化学性と関係づけることは困難であり,他の要因を考慮する必要があると考えられた.
著者関連情報
© 2015 千葉県農林総合研究センター
前の記事 次の記事
feedback
Top