千葉県農林総合研究センター研究報告
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千葉県におけるゲルマニウム半導体検出器を用いた農林産物中の放射性物質検査法
木村 知久保田 浩司
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2015 年 2015 巻 7 号 p. 89-94

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抄録
ゲルマニウム半導体検出器を用いた場合の測定値の信頼性について,特に測定値のばらつきと検出限界の面から検討した.さらに,今回の試験で得られた結果を基に千葉県におけるゲルマニウム半導体検出器による農産物等の放射性物質検査を実施し,その検査結果について解析を行った.1. 玄米標準資料を用いて測定条件を検討した結果,2Lマリネリ容器では,測定時間150秒から3,600秒の範囲においては測定値に大きな差はなかった.測定時間が長くなるほど測定値のばらつきは小さくなり,検出限界値は低くなった.測定時間600秒及び3,600秒では,測定時間が長いほうが検出限界値は低く,その値は2Lマリネリ容器に比べてU8容器では約9倍高くなった. U8容器を用いた測定では,測定時間を延長しなければ検出限界値が確保できない場合があることが判った.2. ゲルマニウム半導体検出器により2012年度に実施した検査結果の解析によると,測定時間1,800秒及び3,600秒における試料密度と検出限界値の関係は,試料密度が高くなると検出限界が低くなる傾向がみられた.すなわち,2Lマリネリ容器においては,1,800秒測定の場合,試料密度が0.8g/cm3以上,3,600秒測定の場合,試料密度が0.5g/cm3以上であれば飲用水の測定に必要な検出限界値,2.0Bq/kg以下を確保できると推測された.また,U8容器においては,1,800秒測定の場合,試料密度が1.0g/cm3以上,3,600秒測定の場合,試料密度が0.75g/cm3以上であれば,一般食品の測定に必要な検出限界値,20Bq/kg以下を確保できると推測された. 134Csと137Csの存在比は,フォールアウトの直後の比率を1:1とした場合の予測値と概ね一致した.
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© 2015 千葉県農林総合研究センター
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